みんなの家にはダイニングテーブルがあるかしら？
私の家にはダイニングテーブルが無い。
　
　
なんでなんだろう？って考えたら
私の事がわかってきた。
　
　
私は食卓やキッチンが家の間取りの中で
最も忌み嫌う場所だからだった。
　
　
私のお家では食卓はケンカする場所で
みんなでご飯囲んで
「美味しいね」みたいな事はあまり記憶にない。
　
　
ある時期から
私は夜の仕事を始めたり、家の居心地が悪すぎて
彼らとご飯を共にする事は無くなった。
わざと時間をずらして
顔を見ないで済むようにした？　
　

だから
温かい食事にも興味がなければ
椅子に座ってご飯を食べる意味もないと思ってた。
味噌汁は鍋からおたまで少し啜ればよくて。
おかずは冷蔵庫かレンジの中にあるやつを
温める事なく食べた。
　
　
もちろんご飯がない日もあるので
外食が多くなっていく。
　
　
いつしか
私の椅子には大量の新聞紙やチラシが積まれ
使っていた茶碗はネコのご飯用になっていた。
　
　

「あー…ついに居場所が無くなった」
私には
「もうアンタが返ってくるところなんてないよ」って
聞こえたのを覚えてる。
　
　

そこから
食事っつーものには更に興味がなくなって
車の中で食べる
買ってきた惣菜を食べる
外食をする
歩きながら食べる
のが普通になった。
　
　
よくね「自炊しないの？」とか
聞かれるけど
　
「するわけない」のだ。
　
　
誰のためでもない
自分なんかの為に健康もクソもない。
私が口にしてるものは
糖質とタンパク質とミネラルとビタミンと食物繊維であって
　
【食事】ではないから。
　
　
味なんてしなくていい。
別に全食プロテインでもいい。
具合悪くならないならカップラーメンでいい。
だから食器もほぼないし
調理器具もほぼない。
炊飯器ももらったからあるけど使う意味も不明。

　

外食が好きな理由は
外に行くと「音がある」
みんなが楽しそうに食事をする姿が見えるから。
　
　

自分が自分の為に
時間を割いてまで食べ物を作る意味は
おそらく私には一生理解できないと思う。
強いて言えば金がないから作る可能性はあるけど、
なら、食べなくてもいいと思う。
　
　
　
でも不思議な事に
「私の為にご飯を作ってくれる事」に関しては
異常な喜びを感じる。
　
　
それは外食じゃなくて
お友達とかが作ってくれるやつ。
　
　
これまで何回か、私の為に食事を作ってくれた人がいた。
それは特別な食材とかではなくて

魚焼いてくれたとか
チャーハン作ってくれたとか
カレーみんなで食べたとか
フルーツ切ってくれたとか
夕食一緒に食べてくれたとか
そう言うやつ。
　
　

とんでもない感謝の気持ちというか
優しい気持ちになって、下手すりゃ泣くほどだった。
　
　
オレンジ色の光がその部屋に広がって
みんなが笑ってそこにあるご飯を楽しそうに食べてて。そのオレンジのまぁるいやつは
なんかあったかかったんだよねー。
その時「あ。これが家族っつーやつなのか？」って思った。
　
　
もちろん見えるはずないんだけど
でも見えたのよ。
はじめて「家族」っつーかなんか
そーゆー温もり感？みたいなやつを目で見た。　
　

　
不思議な体験だったなー
　
　
ーーー

だから私は
ダイニングテーブルを買わないし
自炊もしたくないし
キッチンに立つ自分にも吐きそうになるから
料理はしたくないのね。
　
　
料理なんてクックパッド見れば
私もバカじゃないから作れるのよ。
　
だけど作る気が無いのです。
　
　
どうしても抵抗が有って
拒否空間なんだろーな。
　
　
何にも知らない人が
「料理くらい作れないの？」って言うけど
人には色々あるのよ。
　
首突っ込んで来んじゃねーよって思う。
お前には一生関係ない話なんだし、
間違ってもお前に作る事もない訳でw


　
でも
そーゆー　自分の価値観を押し付けてくる
クソバカのおかげで
こうして「何でだろう？」を改めて考える時間が出来たのは良かったなぁと思った。
　
　
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ちなみにね、
子供にケーキとかあげると
「あ！お兄ちゃんの方が多い！」とか
「ずるい！妹の方が多い！」とかケンカすることあるじゃん？

　
あれって無意識にケーキの大きさを
【愛情の量】って思うからなんだって。
　
　
どれだけg測って
平等にあげたとしても
相手の量のが多く見えちゃうみたいです。
　
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私は自炊できる人とても尊敬するし
料理うまいの良いなぁって本気で思う反面
　
あったかいご飯をみんなで食べてたのかな？とかも
思ってしまう。
※事実はわかんないけど食に興味がある人は羨ましい